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Vol.014 「男の挑戦」

2017年11月8日(水)

会場:八芳園 リーフ

メインスピーカー:
富澤 一誠 氏
音楽評論家
増田 太郎 氏
ヴァイオリニスト ファシリテーター:
井上 義則 氏
(株)八芳園 取締役専務 総支配人

2017年度第3回目のおとこ塾、テーマは「男の挑戦」。
J‐POP を専門とする唯一無二の音楽評論を確立した富澤一誠さんには自身の経験に加えて45年余りに及ぶ評論・執筆活動の中で一流アーティストに接して分かったこと、共通するものや新たな才能の発掘について、「講演ライブ」という新たな取り組みにも力を注いでいる増田太郎さんには、幅広い世代の心を動かすチカラの源泉、挑戦心の引き出し方、音楽を通じた出会いなどに触れ「男の挑戦」について熱く語っていただきました。後半には、増田さんによるミニライブも開催して頂きました。


ー 富澤 一誠 氏

  • 音楽は心の食事:音楽は基本的に人々の背中を押す応援歌である。
  • それぞれのイメージが広がるように:音楽は受け手が物語を重ねる。もちろん歌い手のメッセージはあるが、聞く人が十人十色、全く違った受け取り方をしてくれる。
  • 名曲のエピソード:名曲誕生の瞬間は「天から降ってくる」とよく言われる。その人が考えて考え抜いたときに「妙手」が生まれるのではないか。
  • 「何だこれは!?」と感じるものを大事にする:今まで見たこと聞いたことがないもの。長い評論家歴でも覚えていないもの。とりあえず興味関心を持つよう心掛けている。
  • 自分の不得意な部分が商売になる:不得意な部分については他より多く勉強する。故に知識も増えそれがプラスの方向へと働く。立ち向かい、挑戦することで新たな広がりが生まれる。
  • 誰もやらないなら俺がやる。つまらないのなら、自分はどうするかを考えて実行すること。
  • みずからAge Free Music活動をスタート:大人が聞ける良いミュージックがない。50過ぎの歌のうまいおじさん、おばさんを探し出すのが目標。
  • ピンチがチャンス:レコード人気が復活しているように、今だからこそ新しいことや挑戦を。
  • 今までが助走期間でこれからが本番(セカンドステージでなくメインステージ)だと考えよう。

ー 増田 太郎 氏

  • 視力を失ったが、その前後で友達が誰ひとりとして変わらなかった。それが大きな力となった。
  • 聞き手が音楽を通して自分の世界を広げることができる。言葉がない、音楽だけだからこそイメージが広がることもある。
  • 音楽によって人との出会いが増える。出会ったことで人として成長していく。
  • 今、この瞬間をシェアできる空間を作る:コンサートを通じて、音楽を信じること、思いを込めることの大切さを感じた。言葉ではなく音楽を通して向き合う。
  • 生の音楽は聞き手が歌い手の想いを超えて感じる:人と人が向き合って響きあうことが出来る。世代を超えたつながりを生み出す空間が生まれる。
  • 今必要なものは?と問われた東日本大震災被災者の「食糧・生活必需品・生の音楽」という言葉が印象に残っている。自分自身に何が出来るのかということを考えた。
  • どの道を選ぶのかではなく、選んだ道でどれだけやれるか(元サッカー選手澤穂希さんの言葉):今の一歩一歩が大切な瞬間であり挑戦である。
  • 皆がアスリートであり、誰もが挑戦者。誰もがみな何かしらに挑戦している。その挑戦している皆さんとともに前に進んでいく、進んで行きたい。