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Vol.013 「男の着想」

2017年10月11日(水)

会場:八芳園 サンライト

メインスピーカー:
古田 貴之 氏
千葉工業大学未来ロボット技術研究センター[fuRo]所長、学校法人千葉工業大学常任理事
三浦 浩 氏
パラ・パワーリフティング49キロ級日本記録保持者、ロンドン・リオパラリンピック日本代表、東京ビッグサイト所属
ファシリテーター:
井上 義則 氏
(株)八芳園 取締役専務 総支配人

2017年度第2回目のおとこ塾、テーマは「男の着想」。
ロボット技術で社会全体が幸せになる為の努力を人生を懸けて徹底的に続けようと覚悟を決め、日々研究開発を続けている古田貴之氏、仕事中の事故で400キロのフォークリフトが倒れ脊髄を損傷、下半身不随になった後パラ・パワーリフティングを始め、昨年のリオパラリンピックでは5位入賞を果たした三浦浩氏にこれまでの挑戦に迫りながら、不可能を可能にする「男の着想」について熱く語っていただきました。


ー 古田 貴之 氏

  • ビッグデータを集めた人が勝者:しかしながら、これから集めようと思っても、もう遅い。
  • 価値基準:ネットの言葉を信じない。自分自身で考え、体験し、信じられる「価値基準」を作ること。世の中の価値観ばかりを頼り考えようとしないのは問題。
  • 心・身体・社会の三角形:コミュニティの再生が日本再生の鍵。人と人で助け合い三角形の頂点を回していく。独創よりも共創を。
  • 恩を受けたら5倍返し/やられたら倍返し:職場の仲間は命を預けられる関係である。
  • 汚れ役を担い責任を取る:チームで問題が起きても、見せ場を作ってくれてありがとうと言う。
  • 進化し続けること:自分が何かの第一人者だと思ったら、その時点で終わりである。
  • 採用基準:逃げないことは変わらない個性である。仁義に篤い、ピンチに強いことは個性であり非常に大切だが、最後はキャラをみて採用を決める。
  • ピンチは進化のとき:どうしたらうまく出来るかを考える。道があるのに逃げる必要はない。
  • 中途半端な自動化はやめよう:人の心を動かせるのは人だけ。技術は手段。

ー 三浦 浩 氏

  • 自己流:自分で試していつもと違うことをしてみる。肉体は常に変化しているので、同じ事をしているだけでは現状維持にはならない。毎年少しずつ変えていくことが大切。
  • 辛いことは人に見せない。
  • ON/OFF:120%→疲れたら休む→120%の繰り返し。気分転換でオンオフをつけることが大切。時に自分を甘えさせることを忘れない。
  • これでOKだと思ったら終わり:満足するといけない。何かに飢えている=神経が研ぎすまされている状態でよい結果が出る
  • 2020年以降の土台を作る:2020年の東京オリンピック・パラリンピック以降の契約やサポート体制、予算等がパラリンピアンには十分についていないことが多い。その先を見据えて活躍することで結果を残していくことが大切。
  • 「心のバリアフリー」:敢えて出来ないフリをしてサポートをしてもらうことで一般の人に車いすや障がいのある人に触れ合ってもらう。ハード面は既に充分かもしれないし、便利になりすぎると交流や支えあいが減ってしまう恐れがある。
  • 努力をし続けた先に優勝がある:目の前のことに挑戦し、進化し続けた結果がチャンピオン
  • プロ・アスリートとして、クリエーターとして:無料の試合に大反対。価値を示すことが大切。