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Vol.012「男の浪漫」

2017年6月28日(水)

会場:八芳園 リーフ

メインスピーカー:
寺田 陽次郎氏
レーシングドライバー・TERRAMOS代表・ACO理事、Support Our Kids発起人
羽生 裕子氏
東京水上倶楽部代表取締役・カナルカフェオーナー、Support Our Kids発起人 ファシリテーター:
井上 義則 氏
(株)八芳園 取締役専務 総支配人

2017年度第1回目のおとこ塾、テーマは「男の浪漫」。
現役レーサーとして29回の最多参加記録を持ち“Mr. ル・マン”として知られるレーシングドライバー寺田陽次郎さん、皇居外濠の本格イタリアンレストラン“カナルカフェ”オーナー、おとこ塾開塾以来初めての女性スピーカーの羽生裕子さんに、社会貢献活動やお二人の資質を育んだ生い立ちやこれまでの挑戦に迫りながら、「男の浪漫」について熱く語っていただきました。


ー 寺田 陽次郎 氏

  • サラリーマンの浪漫:たった1枚の紙(企画書)で自分では使うことの出来ない会社のお金を何十億も使うことが出来る。やりたいと思うことがあり、きちんと紙に表すことが出来るなら、会社のお金を使って自分の夢をかなえることが出来る。
  • チームで叶える浪漫:一台の車を動かすのに30人程の人が関っている。ドライバーがいれば車が動くわけではない。同じ志を持った仲間が、それぞれの役割を認識した上で、しっかり仕事をすることで、浪漫は実現できる。
  • 次の時代に馳せる浪漫:東日本大震災被災児童自立支援プロジェクトSupport Our Kidsを支援している。私は、フランスステイを提案し、毎年、Le Mans24を子ども達に見せている。私がLe Mansに憧れ、原動力となったように、子ども達もそれぞれ何かを得て帰国している。命がけの大人たちの戦い、飽くなき挑戦、ル・マンのホストファミリーとの温かな交流が、子ども達の心に「ひとりじゃないよ」ということを抱かせる。次の時代を支える子ども達のサポートは継続したい。
  • 今後の浪漫:70歳を迎えたが、レーサーとして自分の人生を終えたい。ル・マン最多出場の33回への自分の挑戦は絶対あきらめない。

ー 羽生 裕子 氏

  • 生い立ちから育まれた浪漫:常に“日本人の為に”という浪漫を抱いていた祖父、そしてしつけの厳しい家に育った。一方で、若い頃からいろんな国を見て、肌でいろんなものを体験することができた。その中で、様々なことが自分の中で育まれた。
  • 女性ならではの浪漫の描き方:自分の描いた完成図に向かって、少しずつ作り上げる: 男性だと一番最初に完成型をバーンと作ってそれを全国チェーン展開など一気に領土拡大を考えるかもしれない。女性の資質もしくは私の資質かもしれないが、ひとつの場所を育てていくという考えを持っている。
  • 次の時代に馳せる浪漫:①今の人は欲しいと思うものがあるとき、それを買えるだけの体力をつけないといけない。②Support Our Kidsのホームステイを通じて、参加した子ども達に「何かしてもらいたい」から、「何かをしてあげられる人になりたい」という変化が起きる。自分以外の人を支えるときに出る力が本当の力ではないか。

ー 松田 彬恵 氏(Support Our Kids 2014年 フランスステイ)

  • ル・マンのレースを見て、一台の車が走るために、多くの人が今まで何年も努力をしてきたかが身にしみました。「最後に勝てば、最後に花が開けばよい」という寺田さんのお言葉をいただいて、「なんとなく」という自分から、「もう一歩先に」と変わることが出来たプログラムでした。現在事務局をお手伝いをさせていただいている側で、「ひとりじゃないよ」というメッセージを伝えるために、どれほど多くの人が寝る間を惜しんで努力しているか理解できます。いつも、皆様のご支援をありがとうございます。