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Vol.010 「男の決断」

2016年11月9日(水)

会場:八芳園 サンライト

メインスピーカー:
瀬川 智広 氏
リオ五輪 男子セブンズ日本代表 ヘッドコーチ
三阪 洋行 氏
ウィルチェアーラグビー日本代表 アシスタントコーチ
澤野 大地 氏
リオ五輪 陸上競技 男子棒高跳び日本代表
サプライズゲスト:
ウォーレン・クロマティ 氏
元プロ野球選手・読売巨人軍
ファシリテーター:
井上 義則 氏
(株)八芳園 取締役専務 総支配人

2016年度第3回目のおとこ塾、テーマは「男の決断」
リオ オリンピック・パラリンピックで、歴史的勝利で日本を沸かせた、男子ラグビーセブンズ 瀬川ヘッドコーチ、ウィルチェアーラグビー 三阪アシスタントコーチ、陸上競技 男子棒高跳び 澤野選手の3名に、サプライズゲストのクロマティさんに加わっていただき、決断と挑戦について熱く語っていただきました。
井上専務のファシリテーションで、受講者も参加した活発な議論となりました。


ー ニュージーランド戦には、戦前から日本に勝つチャンスがあった。

  • ニュージーランド戦は、チームのコンディショニングと、この試合に懸ける意気込みの違いが、勝負の分岐点だった。
  • 情にもろいタイプだが、最後の選手選考では一切の情を捨てた。信頼できる選手、体を当てられる選手、コンディションの良い選手を選んだ。
  • オリンピックはアスリートだけのものではなく、通訳、コック、掃除担当の人、ボランティアを含めてあらゆる人が様々な手段で関る舞台であると気づいた。

ー 障がいを受入れ、夢中になれるものを見つけることができた。

  • 出来ることを少しずつ見つけ、向き合い、打ち込む中で期待が生まれ、障がいの受容への道を進んでいく。
  • 障がいの有無を差し置いても自分が夢中になるものに出会うこと。生きている中で、自分がやりたいと思うことに出会って、打ち込み続けることが原動力。振り返ってみると、選んだことにそれだけの価値と舞台があったと思える。
  • とにかく自分の中に無いものを外から取り入れていくこと。吸収するスピードが残された時間の中で結果を出すのに大切。

ー 多くの人が自分を支えてくれているから、もう一度チャレンジできた。

  • 北京五輪落選を受け入れるか受け入れないかの葛藤の中、親身な後輩の支えや多くの方々との出会い、会話を通じて立ち直ることができた。
  • 棒高跳びは、助走は陸上競技、その後は体操競技の要素が強い。学校の体操の成績のよさを見抜いた先生からの誘いがなければ、棒高跳びを続けていなかったかもしれない。
  • 未知の世界に対していろんな情報を仕入れた上で、自分自身のやり方を開発していきたい。一流選手のメンタリティ、マネジメント等、人の話を聞くことはいろんな面で役に立っている。

ー チャレンジを恐れてはいけない。そして、決してあきらめないことが大切。

  • チームの一員として認められるため、日本球界に関する本を読むだけでなく、お金、移動、食事などあらゆる面で適応する努力をした。環境に適応していくことが成功への要素。
  • 日本野球界は球界全体で底上げをしていくべき。マイナーリーグシステムを発展させ、若い世代を育成していくことが大切。
  • 男性はチャレンジすることを怖がってはいけない。何度も失敗し、それでも負けずにやる。決してあきらめないことが大切。

ー メインスピーカーの皆さんは、他の方から何かを吸収しようとする姿勢が、成長に繋がっていると感じられる。
競技者だけでなく、東京、日本全体、そして個々が、出来ることに参画して、2020年のオリンピック・パラリンピックを盛り上げていきたい。